第2章 家庭崩壊の危機

 

自分の人生は、自分で決めなければいけない!

 

 

 

それを教訓として学んだ僕は、

就職が決まり、会社で働くようになると

 

 

 

『この会社で頑張って成果を出して、

本当の僕の人生を歩むんだ!』

 

 

 

そう決意し、新たな気持で社会人を迎えました。

 

 

 

それが、家庭崩壊の危機に直面するとは知らずに・・・。

 

 

 

 

 

僕が会社で働くようになると、

どことなく、変な雰囲気を感じました。

 

 

 

最初は、この雰囲気が何を表しているのか、よくわかりませんでしたが、

すぐに理解する事ができました。

 

 

 

 

あきらかに終わらない量の仕事を渡され、

スケジュールもキツキツ。

 

さらに新人なので、内容も全くわかりません。

 

 

 

もちろん、新人から仕事ができるとは思っていませんでした。

ですが、それにしても明らかにおかしい量とスケジュールなのです。

 

 

 

 

右も左も分からず、仕事を進めていました。

 

 

 

こんな感じで仕事を続けていくと、

当然の如く夜遅くまで残業するようになり、

家に着くのは、夜の12時を過ぎていました。

 

 

そして、仕事の量も膨大なので、終わらない分は

休日出勤で補うことしかできませんでした。

 

 

 

僕には、趣味をやることすら許されなかったのです。

 

 

 

 

 

毎日毎日、そんな日々が続きました。

 

 

 

 

ただ、就職自体が始めてだった僕は、

これが普通だと思っていたのです。

 

 

 

 

 

もう、明らかに洗脳されていますよね。

正に社畜というやつです。

 

 

 

 

ですが、これが普通だと思い込み、

とにかく仕事を続けたのです。

 

 

 

 

 

そして、数年が経ちました。

 

 

 

嫁ができ、子供ができ

色々と背負うものが増えてきました。

 

 

 

 

ただ、

 

 

仕事の量と給料は、ほとんど変わりませんでした。

 

 

 

 

子供が生まれても、

毎日毎日終電まで働かされ、

休日出勤を迫られる。

 

 

 

 

家にいる時間なんて極わずかで、

せっかくできた家族と接する時間も、

ほとんどありませんでした。

 

 

 

 

 

 

それに、僕の家は共働きだったので、

育児はほとんど嫁に任せっきりです。

 

 

 

 

ですが、嫁も仕事をしています。

 

 

 

嫁は、とても大変な毎日だったでしょう。

 

 

 

仕事と育児ストレスを、相当抱えていたと思います。

 

 

 

 

そして僕自身も、仕事のストレスが極限まできていました。

 

 

 

 

子供は保育園に通っていたのですが、

僕がやっていたことは、

 

 

毎日終電まで仕事をし、夜は帰って寝るだけ。

朝は早く起きて、子供の保育園の準備をし

子供を保育園まで送り、仕事に行くという毎日です。

 

 

 

嫁は朝早くに仕事に出かけるので、

子供を保育園に連れていくのは、僕の役目でした。

 

 

 

 

僕が子供を保育園に連れて行くとき、

一番苦労したのが子供の準備です。

 

 

 

僕は、会社に遅れてしまうから早く支度をしたいのです。

 

 

ですが、子供は時間なんてあまり気にしません。

 

ご飯もゆっくり食べるし、着替えやトイレなど

常にマイペースで行います。

 

 

 

でも会社に行く時間が迫っている・・・

 

 

そんな会社と時間とのプレッシャーを

常に感じ続ける毎日を送っていました。

 

 

そして、ついにその日が来てしまったのです。

 

 

 

 

 

 

『はやく支度しろぉぉぉーーー!』 

 

 

 

 

 

僕は子供に怒鳴るようになってしまいました。

 

 

 

会社に遅刻できないというプレッシャー

先の見えない仕事の量

誰も迎えない家に帰り、

朝には子供の世話が・・・

 

 

それにこの時期、嫁との接点が全くなかったのです。

 

家に帰ると嫁は寝ていて、朝早くに出て行きます。

なので、嫁と会話する時間は、1分足りともありませんでした。

 

 

 

 

 

そんな毎日に、僕の精神はズタボロでした。

 

 

 

もちろん、子供に早くしろと言っても、

その通りに行動するわけがありません。

 

 

心ではわかってはいるんです。

相手は子供、怒鳴っても無理。

 

 

もっと、ちゃんと接しないといけないことを。

 

 

 

でも、感情を抑える事ができず、子供のことより、

僕自身の事を優先してしまったのです。

 

 

 

一度怒鳴るようになってしまうと、

あとは簡単でした。

 

 

 

 

何度も何度も、子供に怒鳴ってしまう毎日

 

 

 

 

僕に怯える子供。

 

 

 

 

そして僕は、怒鳴る自分に、とても自己嫌悪を感じていました。

 

 

 

でも、僕の精神状態はおかしく、

怒鳴ることしかできませんでした。

 

 

 

 

そして、嫁も同じような状態だったのです。

 

 

 

幸せだった家族が一変して

どん底まで落ちていくのを感じました。

 

 

 

 

そんな日が続いていき、ようやく僕は気づいたのです。

 

 

 

 

 

 

会社になんて勤めても、

この先、幸せな人生なんて歩めない。

 

 

 

 

ということを。

 

 

 

 

もし、僕が会社に勤め続け、鬱病になったとしたら、

誰が家族を助けてくれるのか?

 

 

 

会社が助けてくれるのか?

 

 

いいや、そんな事は絶対にない!

 

 

会社は、その責任なんて取らないし、

僕の家族の事は知らんぷりでしょう。

 

 

 

そう思った瞬間僕は、

 

一刻も早くこの状況から脱出しなければ、家族が崩壊する!

嫁と子供のために、僕が何とかしなくちゃいけないんだ!!

 

 

 

 

 

 

 

こう思うようになりました。

 

 

 

 

 

そもそも、僕の家族が共働きしていたのには、

【お金がない】という理由があったからです。

 

 

共働きでないと、生活が苦しかったで、

仕事を辞めることはできませんでした。

 

 

 

 

ただ、家族の為の共働きをなのに、

このままでは先に家族が崩壊してしまう。

 

 

 

そう感じた僕は、別の道を行く決意をしました。

 

 

 

 

『僕の収入を増やし、嫁に子育てに専念してもらうこと』

 

 

 

 

 

それが、家族のためになる方法だと思ったのです。

 

 

 

 

そして、散々を探しまわり、ようやく出会う事ができたんです。

ネットビジネスに。

 

 

 

これならいける!

これなら僕一人でも、家族の生活費くらいは稼げるかも!

 

 

 

そう思って、思い切ってネットビジネスの世界へ飛び込んでいきました。

 

 

 

ネットビジネスの世界に入った後は

どんどん収入が増えていき、すぐに家族を養えるようになりました・・・

 

 

とはいきませんでした。

 

 

世の中そんな思い通りにいかないということを、

思い知られる結果となったのです。

 

第3章 ネットビジネスの闇